1 LightWave 3D チュートリアル木目のテクスチャリング Sun Mar 27, 2011 3:59 pm
Admin
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木目のテクスチャリング
Doug Brown氏
※このチュートリアルは、中級者程度のLightWave、およびPhotoshopの知識が必要となります。
セットアップ
こ
れより、多くの場面で利用できる、木目調のテクスチャを制作していきます。このチュートリアルを行うためにUVを用意します。私の場合、木の樽のサーフェ
イスを作成しました。まず私が作成したような、樽のUVを生成します。内側(のサーフェイス)は実際には見えないため、あまり手を加えていません。私の
UVの設定方法は、図1のように、モーフのターゲット(完全な樽の形状)と展開したもの(モーフ元)を用意し、この展開したものに対してUVをYの平面状
のマップ種別で作成しています。このような形でUVを作成することにより、すこしよいかたちでUVが適用できます。このあたりは個人の好みによると思いま
す。
またフリープラグイン、「UV Imaginator」を3D Cyber Corpよりダウンロードして、追加しておきましょう。これにより、UVを画像ファイルとして出力することができます。
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(図1)
UV ImaginatorをこのUVに対して利用します。私はImage resolution(画像解像度)を1500に設定しました。実際これほど高い値はいりませんが、本チュートリアルのために、この設定で出力しましょう。
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(図2)
ベースとなる色をPhotoshopで作成
Photoshopを開きます。ここから面白くなります!テクスチャを描く場合、タブレットを利用することを強くお薦めします。タブレットにより、ストレスなく簡単に描くことができ、速度もアップします。
本
筋に戻りましょう。まず木目のテクスチャを作成することになりますが、(図3)のような木目の写真があると便利でしょう。これに特定の色やルック&フィー
ルを変更するにはどうすれば良いのでしょうか?簡単です。Photoshop上で、あらたなレイヤーを、その上に作成、「Wood
Color」と名称を付けます。ここに好きな色を流し込んだら、(図4)のように、そのレイヤー対して、描画モードを「乗算」にします。ほんの短い間に、
写真のイメージに、特定の色を加えることができました
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(図3)
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(図4) 色のレイヤーに「乗算」を設定
も
しもあなたのディレクターが、「私は古い木に、塗装されたものが引っかきキズなどで消えたようにしたい....」と言ったとします。木は日光の下では老化
が早まります。老化により、黒ずみ、高価な感じになります。わたしは木のカベがある家で育ったため、日光があたってない部分は老化しないことに気が付きま
した(例えばカベに写真が貼ってあった場合、その裏など)。その部分は陽の光にあたらないため、壁が作られたときのように、フレッシュなままです。木目に
紋章のようなものがあったとして、それが剥がれ、消えていったとします。お分かりのとおり、塗装された向こう側の木目ではさまざまなレイヤーがあることに
なります。
まず、新しいレイヤーを「Symbol
Paint」という名称で、作成し、ここに好きな色で塗装します。このレイヤー新たなレイヤーとして複製し、「Symbol
Fresh」とします。しかしながら、これを目のアイコンをクリックして、隠しておきます。(
図5)をご覧下さい。このような外見を目指して設定していきます。良い方法で、良い効果を得るために、自動選択ツールで紋章を選択し、元のレイヤーを削除
するか、見えなくするかに設定しておき、新しいレイヤーSymbol
Paintレイヤーを作成します。なにか良いブラシツールを選択し、紋章を消しゴムツールでこすります。私の場合、端を少しぼかしています。気に入った外
見となったら、次に以前の複製して作成した、「Symbol
Fresh」の目のアイコンをクリックして見えるようにします。このレイヤーにある紋章をさらに明るい色、白いに近い色へと変更します。さらにこのレイ
ヤーの描画モードを、「オーバーレイ」とします。次に「Symbol Paint」を選択し、隠します。これで「Symbol
Fresh」がオーバーレイによって、どのような外見となるかが解かるはずです。これにより、木目がどのような感じでフレッシュな外見になっているかを確
認できます。「Symbol Paint」を再度見えるようにして、「Symbol
Fresh」を消しゴムツールで、(図6)のように、様々な段階で削っていきましょう。かっこいいでしょう?
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(図5)
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(図6)
左: 「Symbol Paint」を「Symbol Fresh」の上に複合
右:「Symbol Fresh」のレイヤー
こ
のような操作を応用して、水に浸かった部分や、血のりがついた部分を表現できるでしょう。水に浸かった部分を実際に作成してみましょう。木目上の暗い部分
をカラーピッカーツールで選択します。新たなレイヤーを作成し、これを「Water
Stain」という名称を付けます。ブラシの不透明度を下げて、水に浸かった部分としてペイントします。このレイヤーの描画モードを比較(暗)にする
と、(図7)のように、うまく水に浸かった部分を表現できます。
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(図7)
拡散レベル、反射光、光沢、バンプ
こ
こまでで作成したテクスチャのグレースケールを、(図8)のように、新たな画像ファイルとして作成します。
拡散レベル、反射光、光沢、バンプの各チャンネルは、グレースケールの情報を利用します。それぞれのチャンネルにどのように影響するかによって、このグ
レースケールのイメージを調整する必要があります。従って、場合によってはそれぞれ異なったコントラストを各グレースケール上に設定する必要があります。
私の樽の場合、ちょっと古めかしいのですが、とても古いわけではありません。従ってグレースケールを少しだけ調整して、それをすべてのチャンネルに利用し
ました。
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(図8)
LightWave上での、各チャンネルのテクスチャのレイヤーの設定は以下の通りです:
拡散レベル 100% | レイヤー不透明度 10%
反射光 0% | レイヤー不透明度 15%
光沢 0% | レイヤー不透明度 5%
バンプ 100% | レイヤー不透明度 100% | Texture Amplitude 1
大
体感じはつかめましたか?さらなる調整として、もうひとつレイヤーを作成し、これに老化やコンディションによって、よごしやキズを加えましょう。これによ
り、木の樽のようなものだけでなく、キズ付いた軍事車両などの塗装にも利用でき、現実味を加えることができます。軍用車両では、最初のレイヤーに金属を
持ってきて、塗装する、などなど...というような手順です。
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(最終結果)
※Doug Brown氏は、ニューハンプシャー州で、3D業界において、ジェネラリスト、主にテクスチャとライティングな特化した技能の持ち主です。彼の仕事はwww.DouglasLBrown.comで見ることができます。]
Doug Brown氏
※このチュートリアルは、中級者程度のLightWave、およびPhotoshopの知識が必要となります。
セットアップ
こ
れより、多くの場面で利用できる、木目調のテクスチャを制作していきます。このチュートリアルを行うためにUVを用意します。私の場合、木の樽のサーフェ
イスを作成しました。まず私が作成したような、樽のUVを生成します。内側(のサーフェイス)は実際には見えないため、あまり手を加えていません。私の
UVの設定方法は、図1のように、モーフのターゲット(完全な樽の形状)と展開したもの(モーフ元)を用意し、この展開したものに対してUVをYの平面状
のマップ種別で作成しています。このような形でUVを作成することにより、すこしよいかたちでUVが適用できます。このあたりは個人の好みによると思いま
す。
またフリープラグイン、「UV Imaginator」を3D Cyber Corpよりダウンロードして、追加しておきましょう。これにより、UVを画像ファイルとして出力することができます。
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(図1)
UV ImaginatorをこのUVに対して利用します。私はImage resolution(画像解像度)を1500に設定しました。実際これほど高い値はいりませんが、本チュートリアルのために、この設定で出力しましょう。
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(図2)
ベースとなる色をPhotoshopで作成
Photoshopを開きます。ここから面白くなります!テクスチャを描く場合、タブレットを利用することを強くお薦めします。タブレットにより、ストレスなく簡単に描くことができ、速度もアップします。
本
筋に戻りましょう。まず木目のテクスチャを作成することになりますが、(図3)のような木目の写真があると便利でしょう。これに特定の色やルック&フィー
ルを変更するにはどうすれば良いのでしょうか?簡単です。Photoshop上で、あらたなレイヤーを、その上に作成、「Wood
Color」と名称を付けます。ここに好きな色を流し込んだら、(図4)のように、そのレイヤー対して、描画モードを「乗算」にします。ほんの短い間に、
写真のイメージに、特定の色を加えることができました
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(図3)
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(図4) 色のレイヤーに「乗算」を設定
も
しもあなたのディレクターが、「私は古い木に、塗装されたものが引っかきキズなどで消えたようにしたい....」と言ったとします。木は日光の下では老化
が早まります。老化により、黒ずみ、高価な感じになります。わたしは木のカベがある家で育ったため、日光があたってない部分は老化しないことに気が付きま
した(例えばカベに写真が貼ってあった場合、その裏など)。その部分は陽の光にあたらないため、壁が作られたときのように、フレッシュなままです。木目に
紋章のようなものがあったとして、それが剥がれ、消えていったとします。お分かりのとおり、塗装された向こう側の木目ではさまざまなレイヤーがあることに
なります。
まず、新しいレイヤーを「Symbol
Paint」という名称で、作成し、ここに好きな色で塗装します。このレイヤー新たなレイヤーとして複製し、「Symbol
Fresh」とします。しかしながら、これを目のアイコンをクリックして、隠しておきます。(
図5)をご覧下さい。このような外見を目指して設定していきます。良い方法で、良い効果を得るために、自動選択ツールで紋章を選択し、元のレイヤーを削除
するか、見えなくするかに設定しておき、新しいレイヤーSymbol
Paintレイヤーを作成します。なにか良いブラシツールを選択し、紋章を消しゴムツールでこすります。私の場合、端を少しぼかしています。気に入った外
見となったら、次に以前の複製して作成した、「Symbol
Fresh」の目のアイコンをクリックして見えるようにします。このレイヤーにある紋章をさらに明るい色、白いに近い色へと変更します。さらにこのレイ
ヤーの描画モードを、「オーバーレイ」とします。次に「Symbol Paint」を選択し、隠します。これで「Symbol
Fresh」がオーバーレイによって、どのような外見となるかが解かるはずです。これにより、木目がどのような感じでフレッシュな外見になっているかを確
認できます。「Symbol Paint」を再度見えるようにして、「Symbol
Fresh」を消しゴムツールで、(図6)のように、様々な段階で削っていきましょう。かっこいいでしょう?
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(図5)
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(図6)
左: 「Symbol Paint」を「Symbol Fresh」の上に複合
右:「Symbol Fresh」のレイヤー
こ
のような操作を応用して、水に浸かった部分や、血のりがついた部分を表現できるでしょう。水に浸かった部分を実際に作成してみましょう。木目上の暗い部分
をカラーピッカーツールで選択します。新たなレイヤーを作成し、これを「Water
Stain」という名称を付けます。ブラシの不透明度を下げて、水に浸かった部分としてペイントします。このレイヤーの描画モードを比較(暗)にする
と、(図7)のように、うまく水に浸かった部分を表現できます。
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(図7)
拡散レベル、反射光、光沢、バンプ
こ
こまでで作成したテクスチャのグレースケールを、(図8)のように、新たな画像ファイルとして作成します。
拡散レベル、反射光、光沢、バンプの各チャンネルは、グレースケールの情報を利用します。それぞれのチャンネルにどのように影響するかによって、このグ
レースケールのイメージを調整する必要があります。従って、場合によってはそれぞれ異なったコントラストを各グレースケール上に設定する必要があります。
私の樽の場合、ちょっと古めかしいのですが、とても古いわけではありません。従ってグレースケールを少しだけ調整して、それをすべてのチャンネルに利用し
ました。
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(図8)
LightWave上での、各チャンネルのテクスチャのレイヤーの設定は以下の通りです:
拡散レベル 100% | レイヤー不透明度 10%
反射光 0% | レイヤー不透明度 15%
光沢 0% | レイヤー不透明度 5%
バンプ 100% | レイヤー不透明度 100% | Texture Amplitude 1
大
体感じはつかめましたか?さらなる調整として、もうひとつレイヤーを作成し、これに老化やコンディションによって、よごしやキズを加えましょう。これによ
り、木の樽のようなものだけでなく、キズ付いた軍事車両などの塗装にも利用でき、現実味を加えることができます。軍用車両では、最初のレイヤーに金属を
持ってきて、塗装する、などなど...というような手順です。
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※Doug Brown氏は、ニューハンプシャー州で、3D業界において、ジェネラリスト、主にテクスチャとライティングな特化した技能の持ち主です。彼の仕事はwww.DouglasLBrown.comで見ることができます。]