1 『侍道4』プレイインプレッション【その3】 Sun Mar 13, 2011 12:51 pm
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●『侍道4』のプレイインプレッション第3回
『侍道4』の5回連続インプレッションの折り返しとなる3回目は、『侍道4』の完全攻略本を担当するファミ通書籍の成田圭がお届けします。
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『侍道4』プレイインプレッション(その1)
『侍道4』プレイインプレッション(その2)●シリーズ第1作の発売からはや9年……
2011年2月末日、「ファミ通.comに掲載する『侍道4』のインプレッションを書いてー」と週刊ファミ通の本田ベンツに言われた。おそらく、歴代の『侍道』シリーズの攻略本を担当している編集者ということで舞い込んだ仕事なんだろう。そんなこんなで、「過去作品の知識とかを期待されると困るなぁ」とか思いつつ、『侍道』シリーズに関する調べ物をしていると、記念すべきシリーズ第1作である『侍 ~SAMURAI~』の発売が2002年の2月7日だったことに気付く。ということは、今年は『侍道』シリーズの生誕から9年目で、来年はいよいよ10周年! 感慨深く思うとともに、今後シリーズが20年、30年と続くことを願ってやまない。●相変わらずのふざけっぷりにニンマリ
……とまあ、『侍道』シリーズの“生き字引”と勘違いされている私の『侍道4』をプレイしてみた最初の感想は、「イベント中にプレイヤーの介入できる行動が増えたなぁ」というものだ。
たとえば、幕府勢力に加担して代官の琴吹光とともに攘夷勢力の潜む洞窟内を探検しているとき。この際、隊長の琴吹に対して「は 腹の調子が…」といった
やる気のないセリフを吐いて、その反応を楽しめるほか、隊長に後ろから蹴りを入れたり、いきなり抜刀したりといったダイレクトなアクションでも自分の意思
を示せるようになっている。
おそらく、その行動の大半はストーリー分岐とは関係のない“意味がないもの”だろう。でも、『侍道』
シリーズでは、そういった、人によっては“くだらない”と思われる部分をやけに凝って作っているという伝統があって、「相変わらずお馬鹿なゲームだ
な~」(←ほめています)とモニターに向かいながらニヤニヤしている私がいる。どちらかと言えば、微笑するタイプのシュールな笑いが満載されたゲームなの
だ。
ちなみに、このふざけた言動や行動が楽しめるイベントのひとつが、ゲーム中盤以降に外国勢力で発生する鬼怒川三姉妹との会食イベント。ネタバレはよくな
いので詳細は伏せるが、私は真夜中の編集部で、このイベントを見ながらひとり「クッ、クッ、クッ」と鼻で笑っていた。そばに誰もいなかったからよかった
が、はたから見たらきっと変質者に見えたに違いない……。
●“無手”は男の浪漫だ!
そのほかにも注目点は多々あるが、なかでも私が気になっているのがプレイヤーの使える技の流派のひとつ“無手”のこと。この流派は、文字通り手に何も持たず、己の肉体のみを使って日本刀や銃を構える敵と相対するという技の使い手だ。『侍道3』から導入された無手だが、何らかの武器を持って戦うのが基本である『侍道』シリーズではあきらかに攻撃力不足で、なおかつ(武器がないため)相手の攻撃の防御ができないというハンデを持つ。高いアクションセンスを持つプレイヤーにしか使いこなせない高等技術だったのだ。
しかし、『侍道4』では敵にも“無手”使いが多数おり、その中には“無手”とは思えないような高い威力を持つ技の持ち主もいるようだ……。つまり、プレイヤーがその流派を会得できさえすれば、“最強の無手使い”になることも本作では夢ではないというわけだ。
もちろん、たとえその流派を会得できたとしても、“無手”であるため武器を構える敵との攻撃のリーチ差はきびしく、使いこなすには相当な修練が必要にな
ることだろう。それでも、相手の武器攻撃をのらりくらりとかわしつつ、隙を見ては懐に入って拳と蹴りの連打を叩き込み、大ダメージの与えられるつかみ投げ
でフィニッシュを飾る……。そんな格闘マンガのようなアクション、あるいはすべての男の憧れであるブルース・リーのような立ち回りも、『侍道4』でなら可能なわけだ。ちょっとアクションの腕に自信のある人は、このような“ひとつの流派を極める”ことにこだわったプレイスタイルもおもしろいと思う。
それでも勝てないという人は、ファミ通の攻略本を買ってみてね~♪
■筆者紹介 成田 圭
ファミ通の攻略本を作っているファミ通書籍の編集者。エンターブレインが出した『侍道』シリーズ4作すべての攻略本の制作に携わる。ちなみに好きなゲームは、いまだに『ファイヤープロレスリング』シリーズ。スパイクさん復活させて~。侍道4
(C)Spike Co., Ltd. Developed by ACQUIRE Corp. All Rights Reserved.]
『侍道4』の5回連続インプレッションの折り返しとなる3回目は、『侍道4』の完全攻略本を担当するファミ通書籍の成田圭がお届けします。
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『侍道4』プレイインプレッション(その2)●シリーズ第1作の発売からはや9年……
2011年2月末日、「ファミ通.comに掲載する『侍道4』のインプレッションを書いてー」と週刊ファミ通の本田ベンツに言われた。おそらく、歴代の『侍道』シリーズの攻略本を担当している編集者ということで舞い込んだ仕事なんだろう。そんなこんなで、「過去作品の知識とかを期待されると困るなぁ」とか思いつつ、『侍道』シリーズに関する調べ物をしていると、記念すべきシリーズ第1作である『侍 ~SAMURAI~』の発売が2002年の2月7日だったことに気付く。ということは、今年は『侍道』シリーズの生誕から9年目で、来年はいよいよ10周年! 感慨深く思うとともに、今後シリーズが20年、30年と続くことを願ってやまない。●相変わらずのふざけっぷりにニンマリ
……とまあ、『侍道』シリーズの“生き字引”と勘違いされている私の『侍道4』をプレイしてみた最初の感想は、「イベント中にプレイヤーの介入できる行動が増えたなぁ」というものだ。
たとえば、幕府勢力に加担して代官の琴吹光とともに攘夷勢力の潜む洞窟内を探検しているとき。この際、隊長の琴吹に対して「は 腹の調子が…」といった
やる気のないセリフを吐いて、その反応を楽しめるほか、隊長に後ろから蹴りを入れたり、いきなり抜刀したりといったダイレクトなアクションでも自分の意思
を示せるようになっている。
おそらく、その行動の大半はストーリー分岐とは関係のない“意味がないもの”だろう。でも、『侍道』
シリーズでは、そういった、人によっては“くだらない”と思われる部分をやけに凝って作っているという伝統があって、「相変わらずお馬鹿なゲームだ
な~」(←ほめています)とモニターに向かいながらニヤニヤしている私がいる。どちらかと言えば、微笑するタイプのシュールな笑いが満載されたゲームなの
だ。
ちなみに、このふざけた言動や行動が楽しめるイベントのひとつが、ゲーム中盤以降に外国勢力で発生する鬼怒川三姉妹との会食イベント。ネタバレはよくな
いので詳細は伏せるが、私は真夜中の編集部で、このイベントを見ながらひとり「クッ、クッ、クッ」と鼻で笑っていた。そばに誰もいなかったからよかった
が、はたから見たらきっと変質者に見えたに違いない……。
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そのほかにも注目点は多々あるが、なかでも私が気になっているのがプレイヤーの使える技の流派のひとつ“無手”のこと。この流派は、文字通り手に何も持たず、己の肉体のみを使って日本刀や銃を構える敵と相対するという技の使い手だ。『侍道3』から導入された無手だが、何らかの武器を持って戦うのが基本である『侍道』シリーズではあきらかに攻撃力不足で、なおかつ(武器がないため)相手の攻撃の防御ができないというハンデを持つ。高いアクションセンスを持つプレイヤーにしか使いこなせない高等技術だったのだ。
しかし、『侍道4』では敵にも“無手”使いが多数おり、その中には“無手”とは思えないような高い威力を持つ技の持ち主もいるようだ……。つまり、プレイヤーがその流派を会得できさえすれば、“最強の無手使い”になることも本作では夢ではないというわけだ。
もちろん、たとえその流派を会得できたとしても、“無手”であるため武器を構える敵との攻撃のリーチ差はきびしく、使いこなすには相当な修練が必要にな
ることだろう。それでも、相手の武器攻撃をのらりくらりとかわしつつ、隙を見ては懐に入って拳と蹴りの連打を叩き込み、大ダメージの与えられるつかみ投げ
でフィニッシュを飾る……。そんな格闘マンガのようなアクション、あるいはすべての男の憧れであるブルース・リーのような立ち回りも、『侍道4』でなら可能なわけだ。ちょっとアクションの腕に自信のある人は、このような“ひとつの流派を極める”ことにこだわったプレイスタイルもおもしろいと思う。
それでも勝てないという人は、ファミ通の攻略本を買ってみてね~♪
■筆者紹介 成田 圭
ファミ通の攻略本を作っているファミ通書籍の編集者。エンターブレインが出した『侍道』シリーズ4作すべての攻略本の制作に携わる。ちなみに好きなゲームは、いまだに『ファイヤープロレスリング』シリーズ。スパイクさん復活させて~。侍道4
スパイク |
[You must be registered and logged in to see this image.] プレイステーション3 |
2011年3月3日発売 |
7770円[税込] |
アクション / 侍 |
PlayStation Network対応 開発:アクワイア、プロデューサー:寺澤善徳・渡辺一弘、ディレクター:金山圭輔 |
(C)Spike Co., Ltd. Developed by ACQUIRE Corp. All Rights Reserved.]