1 歴史的な薬用食材だった「ごぼう」の魅力 Mon Apr 11, 2011 5:59 am
Admin
Admin
[You must be registered and logged in to see this image.] |
ごぼうは世界的な薬用植物だった?! |
本独特の料理、きんぴら、柳川、精進揚げなどに入っている「ごぼう」。独特な味や食感は、お料理の魅力をさらに引き立てます。しかし、ごぼうを主に食用と
するのは日本や韓国だけだそうで、実は、古くから世界中で薬として利用されているのです。普段から何気なく口にしている食材が薬用されている、ちょっと驚
いちゃいますよね。
そこで今回は、日本の健康食材シリーズとして、「ごぼう」をご紹介いたします。
ごぼうの含有成分
ごぼうはキク科の多年性生草本で、西アジアが原産地と言われています。
ご
ぼうの特徴的な成分といえば、セルロース、ヘミセルロース、リグニン等の食物繊維です。これらは、腸の働きを促進させ、便秘の症状を緩和させる働きがある
と考えられています。さらに、腸内に存在する有用細菌の繁殖、有害物質の排泄などの働きも持っているので、大腸ガンの発症を抑える効果もあるのではといわ
れています。
また、リグニンという成分には、胆汁酸を吸着・体外から排出させる働きがあるといわれています。
ごぼうは世界中でどのように使用されていたのでしょうか? 次のページへ>>
世界中に存在する、ごぼうを用いた伝統療法
ごぼうは、古くから薬として、世界中で利用されてきました。その用法も、経口投与や局所使用など様々です。
中
世のドイツでは癌性腫瘍の治療に、14世紀のヨーロッパではごぼうとワインが難病の治療に利用されてきました。漢方では、古くから上気道感染症や肺炎の治
療に、ごぼうの種子が用いられています。インドのアユールベーダにおいても、同じように上気道感染症や肺炎の治療に用いられています。アメリカでは、女性
の陣痛に用いるハーブの中に、ごぼうの根が含まれていました。また、関節炎、尿路感染症、湿疹などの治療にも、ごぼうが利用されています。
現在でも、カナダの有名な癌療法・エンヤックにごぼうが用いられています。
科学的根拠は不十分……これからの研究に期待
しかし、前述したように世界中でこれだけ利用されていても、実は効果に対する十分な科学根拠がないのです。動物を用いた試験や質の劣る人体を用いた試験のデータから、血糖降下作用があるのでは、と考えられているくらいなのです。
1930年代に行われた症例集積研究では、ごぼうの乾燥根が糖尿病患者に及ぼす影響を観察した試験が行われており、それによると、糖尿病患者が多糖体を摂取することによって生じる高血糖を、ごぼうによって抑制することができたとの記録が残されています。
こういった結果は残されているのですが、これでごぼうの有効性を確証できるかというと、そうではありません。治療で用いるためには、更なる研究が必要だと考えられています。
ごぼうの摂取には注意も必要です! 次のページへ>>妊娠中の方は注意が必要!
ごぼうには、注意しなければならないこともあります。
ごぼうの根には、アントラキノン配糖体が含まれているのですが、この成分は、動物実験により、子宮収縮作用や子宮刺激作用が見られています。妊娠中や授乳期の女性は、ごぼうの摂取は避けたほうがよいかもしれません。
私たちが普段口にしているごぼうにも、実はこんなにたくさんの事実が存在するのです。人体に対する効果の根拠はまだ不十分であるので、今後、もっと研究が進むことを期待したいですね!
【サプリメント・健康食品関連リンク】
・老化防止作用も?!年中魅力のよもぎパワー
・あのCanCamモデルも絶賛!きび酢の正体は?
・納豆ってどれほど身体に良いの??
【All About 関連リンク・記事】
AllAbout 美しくなるサプリメント
AllAbout アンチエイジング]