1 「アミノ酸飲料」って何に役立つの? Sun Apr 10, 2011 2:16 pm
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最近コンビニにでかけると、「アミノ酸飲料」といわれる飲料が棚に一杯並んでいますよね。
あれだけ一杯あると、なにがなんだかわからないけれど、なんとなくカラダにいい気がして、買ってしまいますよね。でも、一体アミノ酸飲料はどんな風にカラダに働くのでしょうか。
今回は「アミノ酸飲料」についてお届けします。
<li type="square">アミノ酸ってそもそも何?
</li><li type="square">「アミノ酸」と「ペプチド」、「タンパク質」、「プロテイン」、これって全部同じモノってホント?
</li><li type="square">アミノ酸飲料あれこれ その1…V.A.A.M.
</li><li type="square">アミノ酸飲料あれこれ その2…BCAA飲料
</li><li type="square">アミノ酸飲料あれこれ その3…アミノ酸配合飲料、プロテイン飲料
アミノ酸ってそもそも何?
アミノ酸とはタンパク質を構成する最小限の単位の
こと。炭水化物や脂肪、タンパク質といった栄養分は、ヒトの体の中で消化、分解されますが、タンパク質が分解された最後の姿がアミノ酸です。イメージとし
てはパールのネックレスを想像してみてください。ネックレス全体がタンパク質、真珠一個一個がアミノ酸で、パールをつないでいる糸を切り離してゆくのがタ
ンパク質の「分解=消化」という感じです。
ちなみに人間の体を作っているアミノ酸の種類は20種類。(パールにも普通のパールとピンクパールがあるようなものです)。そのうち9種類は「必須アミノ酸」と呼ばれ、体内で合成することができないので、食事として摂取することが必要になります。
アミノ酸は筋肉、ホルモン、内臓、皮膚、髪の毛の原料などとして体の中でさまざまな働きを担っています。
「アミノ酸」、「ペプチド」、「タンパク質」、「プロテイン」、これって全部同じモノってホント?
あ
る意味ホントです。「タンパク質」を分解した最小単位がアミノ酸です。ペプチドというのはアミノ酸がいくつかつながった状態。タンパク質がアミノ酸に分解
されてゆくうちの中間物質だと思ってください。「プロテイン」は「タンパク質」を英語にしただけですが、商品名になっている場合は「タンパク質を補給する
補助食品」というニュアンスのことが多いようです。
次のページでは、アミノ酸飲料について教えて!どんな違いがあるの? >>
アミノ酸飲料あれこれ その1…V.A.A.M.
体
長5cmのスズメバチは一日になんと100kmを移動できるそう。スズメバチの成虫は他の昆虫などの肉をお団子にして巣に持ち帰り幼虫の餌にします。とこ
ろが、成虫は幼虫がいないと死んでしまうのです。原因は、スズメバチの成虫はなんと、運んできた餌を食べた幼虫が分泌する液を逆に栄養として摂取している
のです。
この幼虫が分泌する液を調べてみたところ、17種類のアミノ酸が独自のバランスで含まれており、これを再現したものが「V.A.A.M.(スズメバチアミノ酸混合液)」。そしてこれを哺乳動物に与えるとどんな影響があるかを調べたところ・・・
も
ともと動物は、エネルギー源としてまず糖質(グリコーゲン)を使い、運動を始めてから20~30分くらいしてから、始めて体内の脂肪が燃焼すると考えられ
ています。ところが、マウスを使った実験では、V.A.A.M.を飲んだマウスは泳げる距離が長くなり、その理由として、最初から脂肪を燃焼させてエネル
ギーとして使うことができているのではないかということを示唆する実験結果がでました。
実際、その機序はよくわかっていないようですが、
多くのスポーツ選手が好んで飲んでいるところをみると、人間にもある程度応用が効くのではないかと期待してしまいますね。(実は、ガイドも趣味でよく泳ぐ
のですが、泳ぐ際にV.A.A.M.を飲むと、ホントに泳げる距離が違うので、何でだろうと常々思っていました。)
ホントに運動の最初から、脂肪を燃焼させることができるなら、今話題の「メタボリックシンドローム」なんかにも効果的かもしれないですよね。
(メタボリックシンドロームについてはメタボリックシンドロームって何?へどうぞ)
アミノ酸飲料あれこれ その2…BCAA飲料
BCAAとは分岐鎖アミノ酸(Branched Chain Amino Acids)の略。必須アミノ酸のうち「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の3種類のアミノ酸を指します。
BCAAの特徴は他のアミノ酸が肝臓で代謝されるのに対して、筋肉で代謝されること。運動するときに筋肉が壊れるのを防ぎ、効率的なエネルギー源になると考えられています。また、運動時の疲れの原因の一つとなる乳酸の発生を抑えるともいわれています。
つまり、BCAAを飲むことによって筋肉の疲労回復や筋力アップが見込めるということ。ひいては基礎代謝をあげてダイエット効果が期待できるのではないかということです。
アミノ酸飲料あれこれ その3…アミノ酸配合飲料、プロテイン飲料
ま
たBCAA以外のアミノ酸配合飲料もコンビニにありますが、これはある特定のアミノ酸に注目するのではなく、カラダを構成する20種類のアミノ酸をバラン
ス良く取り入れることによって、なんらかの健康効果を期待できるのではないかというところみたいです。(あいまいですが、代表的なアミノ酸飲料の各社の
ホームページをみてもあまり詳しい説明は載っていないので、そのくらいの感覚でいいと思います。)
またプロテイン飲料は主にスポーツをす
るヒトを対象にしたもので、原料によって大豆、卵、カゼイン、ホエイ(乳清)プロテインなどがあります。これは主に筋肉の原料になるプロテイン(タンパク
質)を補給するためのものですが、ホエイプロテインはBCAAの含有率が高いので、筋肉の疲労回復により効果的ということで、最近注目されているみたいで
すね。
まあ、もともとホエイ(乳清)というのはチーズを作った時にでてくる残りの物質で、普通に川に産業廃棄物として捨てると、プランクトンなどの大量発生を招くほど栄養価の高いものなので(ですから捨てるにも規制があったそう)、疲労回復に効くというのはありそうな話です。
===============
普通に食事していればあまり不足することのないアミノ酸ですが、自分のタイプにあわせて試してみるのもいいかもしれませんね。
*関連おすすめINDEX*
フード・ファディズムって知っています? 健康食品・サプリの安全情報
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あれだけ一杯あると、なにがなんだかわからないけれど、なんとなくカラダにいい気がして、買ってしまいますよね。でも、一体アミノ酸飲料はどんな風にカラダに働くのでしょうか。
今回は「アミノ酸飲料」についてお届けします。
</li><li type="square">「アミノ酸」と「ペプチド」、「タンパク質」、「プロテイン」、これって全部同じモノってホント?
</li><li type="square">アミノ酸飲料あれこれ その1…V.A.A.M.
</li><li type="square">アミノ酸飲料あれこれ その2…BCAA飲料
</li><li type="square">アミノ酸飲料あれこれ その3…アミノ酸配合飲料、プロテイン飲料
アミノ酸ってそもそも何?
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アミノ酸って何? |
こと。炭水化物や脂肪、タンパク質といった栄養分は、ヒトの体の中で消化、分解されますが、タンパク質が分解された最後の姿がアミノ酸です。イメージとし
てはパールのネックレスを想像してみてください。ネックレス全体がタンパク質、真珠一個一個がアミノ酸で、パールをつないでいる糸を切り離してゆくのがタ
ンパク質の「分解=消化」という感じです。
ちなみに人間の体を作っているアミノ酸の種類は20種類。(パールにも普通のパールとピンクパールがあるようなものです)。そのうち9種類は「必須アミノ酸」と呼ばれ、体内で合成することができないので、食事として摂取することが必要になります。
アミノ酸は筋肉、ホルモン、内臓、皮膚、髪の毛の原料などとして体の中でさまざまな働きを担っています。
「アミノ酸」、「ペプチド」、「タンパク質」、「プロテイン」、これって全部同じモノってホント?
あ
る意味ホントです。「タンパク質」を分解した最小単位がアミノ酸です。ペプチドというのはアミノ酸がいくつかつながった状態。タンパク質がアミノ酸に分解
されてゆくうちの中間物質だと思ってください。「プロテイン」は「タンパク質」を英語にしただけですが、商品名になっている場合は「タンパク質を補給する
補助食品」というニュアンスのことが多いようです。
次のページでは、アミノ酸飲料について教えて!どんな違いがあるの? >>
アミノ酸飲料あれこれ その1…V.A.A.M.
体
長5cmのスズメバチは一日になんと100kmを移動できるそう。スズメバチの成虫は他の昆虫などの肉をお団子にして巣に持ち帰り幼虫の餌にします。とこ
ろが、成虫は幼虫がいないと死んでしまうのです。原因は、スズメバチの成虫はなんと、運んできた餌を食べた幼虫が分泌する液を逆に栄養として摂取している
のです。
この幼虫が分泌する液を調べてみたところ、17種類のアミノ酸が独自のバランスで含まれており、これを再現したものが「V.A.A.M.(スズメバチアミノ酸混合液)」。そしてこれを哺乳動物に与えるとどんな影響があるかを調べたところ・・・
も
ともと動物は、エネルギー源としてまず糖質(グリコーゲン)を使い、運動を始めてから20~30分くらいしてから、始めて体内の脂肪が燃焼すると考えられ
ています。ところが、マウスを使った実験では、V.A.A.M.を飲んだマウスは泳げる距離が長くなり、その理由として、最初から脂肪を燃焼させてエネル
ギーとして使うことができているのではないかということを示唆する実験結果がでました。
実際、その機序はよくわかっていないようですが、
多くのスポーツ選手が好んで飲んでいるところをみると、人間にもある程度応用が効くのではないかと期待してしまいますね。(実は、ガイドも趣味でよく泳ぐ
のですが、泳ぐ際にV.A.A.M.を飲むと、ホントに泳げる距離が違うので、何でだろうと常々思っていました。)
ホントに運動の最初から、脂肪を燃焼させることができるなら、今話題の「メタボリックシンドローム」なんかにも効果的かもしれないですよね。
(メタボリックシンドロームについてはメタボリックシンドロームって何?へどうぞ)
アミノ酸飲料あれこれ その2…BCAA飲料
BCAAとは分岐鎖アミノ酸(Branched Chain Amino Acids)の略。必須アミノ酸のうち「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の3種類のアミノ酸を指します。
BCAAの特徴は他のアミノ酸が肝臓で代謝されるのに対して、筋肉で代謝されること。運動するときに筋肉が壊れるのを防ぎ、効率的なエネルギー源になると考えられています。また、運動時の疲れの原因の一つとなる乳酸の発生を抑えるともいわれています。
つまり、BCAAを飲むことによって筋肉の疲労回復や筋力アップが見込めるということ。ひいては基礎代謝をあげてダイエット効果が期待できるのではないかということです。
アミノ酸飲料あれこれ その3…アミノ酸配合飲料、プロテイン飲料
ま
たBCAA以外のアミノ酸配合飲料もコンビニにありますが、これはある特定のアミノ酸に注目するのではなく、カラダを構成する20種類のアミノ酸をバラン
ス良く取り入れることによって、なんらかの健康効果を期待できるのではないかというところみたいです。(あいまいですが、代表的なアミノ酸飲料の各社の
ホームページをみてもあまり詳しい説明は載っていないので、そのくらいの感覚でいいと思います。)
またプロテイン飲料は主にスポーツをす
るヒトを対象にしたもので、原料によって大豆、卵、カゼイン、ホエイ(乳清)プロテインなどがあります。これは主に筋肉の原料になるプロテイン(タンパク
質)を補給するためのものですが、ホエイプロテインはBCAAの含有率が高いので、筋肉の疲労回復により効果的ということで、最近注目されているみたいで
すね。
まあ、もともとホエイ(乳清)というのはチーズを作った時にでてくる残りの物質で、普通に川に産業廃棄物として捨てると、プランクトンなどの大量発生を招くほど栄養価の高いものなので(ですから捨てるにも規制があったそう)、疲労回復に効くというのはありそうな話です。
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普通に食事していればあまり不足することのないアミノ酸ですが、自分のタイプにあわせて試してみるのもいいかもしれませんね。
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