1 インストール関連の技術を一新 続いて、日本オラクルの大曽根明氏により、「Oracle Solaris 11 Express技術概要」のセッ Thu Mar 10, 2011 1:56 am
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インストール関連の技術を一新
続いて、日本オラクルの大曽根明氏により、「Oracle Solaris 11 Express技術概要」のセッションが開催された。大曽根氏は、Solarisのエバンジェリストとして、Sun時代から長くSolarisに関わってきた人物だ。日本オラクル 大曽根明氏
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Solaris
11 Expressは、Solaris 10の出荷以降に開発されたさまざまな機能をいち早く利用できるようにするリリースだ。Solaris
10で導入された高速なZFSファイルシステムは、Solaris
11においてはルートのファイルシステムとなっており、インストール、更新などはZFS機能を生かした仕様になっている。他のファイルシステムは、ルート
以外でないとサポートされない。このほかにも、ZSF技術を展開して、ZFS暗号化、ZFS重複排除、ZFS比較(diff)が新機能として追加された。Solaris
11
Expressにおいては、新しいソフトウェアインストールアーキテクチャが採用されて、導入、更新に関わる部分が大幅に刷新されている。ネットワークに
おける自動インストール、グラフィカルなLiveCDによるインストール、またテキストベースの対話型インストールという手段が提供されている。ブー
トにおいては、ブート環境(BE:Boot
Environment)が用意された。ブート環境は、ブート可能な複数のOS環境であり、それによって、システムの更新や切り替えなどを効率的に行うこ
とを可能するという。ブート環境は、ZFS専用に設計されたもので、システムへのソフトウェア更新が実行された場合に、高速スナップショットおよびクロー
ン機能を使ってブート環境をコピーする。それにより、システム更新後に新しいブート環境が作成され、リブートにより新システムが起動するようになってい
る。何らかの理由により、更新がうまくいかなかった場合は、以前のブート環境をアクティブにして状態を戻すことが可能になっているという。同時に、SPARKシステムではシステムテストをスキップすることにより、x86システムではブートローダーをバイパスすることによって、リブート時間の短縮が図られている。
このような、インストール、更新、ブート環境を支える技術のひとつが、IPS(Image Packaging
System)だ。IPSは、ネットワークベースのパッケージ管理システムであり、インストール、アップデート、削除などのソフトウェアライフサイクルを
管理するためのフレームワークを提供しているという。ZFS、ブート環境と密接な関連によって動作する。今後、アップデートにおいては、「パッチ」という
概念はなくなり、すべてパッケージ単位で管理されることになるという。このほか、大曽根氏のセッションでは、仮想化、ストレージ、セキュリティ、監視とパフォーマンスなど、Solaris 11 Expressの拡張機能などについて紹介された。]
続いて、日本オラクルの大曽根明氏により、「Oracle Solaris 11 Express技術概要」のセッションが開催された。大曽根氏は、Solarisのエバンジェリストとして、Sun時代から長くSolarisに関わってきた人物だ。日本オラクル 大曽根明氏
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Solaris
11 Expressは、Solaris 10の出荷以降に開発されたさまざまな機能をいち早く利用できるようにするリリースだ。Solaris
10で導入された高速なZFSファイルシステムは、Solaris
11においてはルートのファイルシステムとなっており、インストール、更新などはZFS機能を生かした仕様になっている。他のファイルシステムは、ルート
以外でないとサポートされない。このほかにも、ZSF技術を展開して、ZFS暗号化、ZFS重複排除、ZFS比較(diff)が新機能として追加された。Solaris
11
Expressにおいては、新しいソフトウェアインストールアーキテクチャが採用されて、導入、更新に関わる部分が大幅に刷新されている。ネットワークに
おける自動インストール、グラフィカルなLiveCDによるインストール、またテキストベースの対話型インストールという手段が提供されている。ブー
トにおいては、ブート環境(BE:Boot
Environment)が用意された。ブート環境は、ブート可能な複数のOS環境であり、それによって、システムの更新や切り替えなどを効率的に行うこ
とを可能するという。ブート環境は、ZFS専用に設計されたもので、システムへのソフトウェア更新が実行された場合に、高速スナップショットおよびクロー
ン機能を使ってブート環境をコピーする。それにより、システム更新後に新しいブート環境が作成され、リブートにより新システムが起動するようになってい
る。何らかの理由により、更新がうまくいかなかった場合は、以前のブート環境をアクティブにして状態を戻すことが可能になっているという。同時に、SPARKシステムではシステムテストをスキップすることにより、x86システムではブートローダーをバイパスすることによって、リブート時間の短縮が図られている。
このような、インストール、更新、ブート環境を支える技術のひとつが、IPS(Image Packaging
System)だ。IPSは、ネットワークベースのパッケージ管理システムであり、インストール、アップデート、削除などのソフトウェアライフサイクルを
管理するためのフレームワークを提供しているという。ZFS、ブート環境と密接な関連によって動作する。今後、アップデートにおいては、「パッチ」という
概念はなくなり、すべてパッケージ単位で管理されることになるという。このほか、大曽根氏のセッションでは、仮想化、ストレージ、セキュリティ、監視とパフォーマンスなど、Solaris 11 Expressの拡張機能などについて紹介された。]