1 ZBrush チュートリアル地面の影の作り方 Mon Mar 28, 2011 3:46 pm
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地面の影の作り方 僕 の3Dキャラクター作品はたいてい白バックで、地面に影が落ちている。存在感がありながらシンプルにしたいからこうしている。3DCGに詳しい人、または 石膏デッサンの経験者は見抜いているはずなんだけど、キャラクターの陰影と地面の影は一致してない。インチキの影なのだ。 というのは、キャラクターが映えるように最適なライティング、 例えば左上からメインライトを照らす。すると、影は右方向に長く伸びてしまう。一方、床に落ちる影をキャラクターの下に作るには、メインライトを真上から 照らさないといけない。つまり、キャラクターと床の影を両方とも最高にカッコイイ状態にするのはほぼ不可能(注)。なので、僕はたいていの場合、キャラク ターだけをレンダリングしてPhotoshopに持ち込み、床の影は描いている。 Hiroshi Yoshii |
これが真っ正直に床に落ちた影をレンダリングした例。悪くはないけど、右に伸びすぎているので仕上がり寸法に収めにくい。 [You must be registered and logged in to see this image.] 1. 白バックでレンダリング。Photoshopで開き、切り抜いてレイヤーにしたキャラクター。これの影を床に落とす。 [You must be registered and logged in to see this image.] 2. キャラクターの上層にレイヤーを作成、円形選択で黒で塗りつぶす。 [You must be registered and logged in to see this image.] 3. 大きく「ガウスぼかしフィルタ」をかける。 [You must be registered and logged in to see this image.] 4. 「自由変形」で床に合わせて平らに変形する。 [You must be registered and logged in to see this image.] 5. キャラクターの背後になるようにレイヤーの重ね順を変える。不透明度も調整。普通はこれで十分完成かもしれないが、あまり影らしくない。これは胴体部分の影であり、地面に接している足の影が無いからだ。 [You must be registered and logged in to see this image.] 6. レイヤーを作成。ブラシや選択範囲を使い、足の裏が地面に接していると思われる形を描く。 [You must be registered and logged in to see this image.] 7. 「自由変形」で、真上から見た形に変形する。 [You must be registered and logged in to see this image.] 8. 少し「ガウスぼかし」をかける。 [You must be registered and logged in to see this image.] 9. キャラクターの背後にレイヤーを移動し、「自由変形」で平らに戻す。 [You must be registered and logged in to see this image.] 10. 不透明度を調整して整える。横方向のボケ足がたりなければ、「ぼかし(移動)」も使う。まあ、だいたいこんな感じ。 [You must be registered and logged in to see this image.] 作例のように足の形をわざわざ描かなくても、ボカした円形でだいたいイケる。僕は、ぼかしの大きさの異なる円形をレイヤーでたくさん作り、必要に応じてコピペして使っている。 [You must be registered and logged in to see this image.] (注)グローバル・イルミネーションを使うとTDW_1364のように、うまい具合に影を作れることがある。ただし、TDW_1364は高さがないキャラクターだったから。TDW_1361~1363もグローバル・イルミネーションの影を使っているが、メインライトをオフにして、GIだけで作った影(本体は不可視にしてある)を合成した。 |