1 ZBrush チュートリアルポリゴンオブジェクトの部分表示・非表示と Mon Mar 28, 2011 3:43 pm
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ポリゴングループの変更 ばんちょ |
このチュートリアルではポリゴンの表示:非表示を学びます。ここでは非表示にする事を分かり易い言葉「消す」という表現を使っています。消すと言ってもポリゴンが削除される訳ないのでご安心ください。 00 この辺りのディテールを詰めて行く場合、その他の部分は邪魔になります。そこでいじらない部分は隠してしまいます。 [You must be registered and logged in to see this image.] 01. [Quick 3D Edit (f)]ボタンがONになっている事を確認します。このボタンがONになっていないと次のボタンが押せないからです。これがONになっている時はプレビュー・モードで、ポリゴンの表示が軽くなり、オブジェクトの編集に向いています。 [You must be registered and logged in to see this image.] 02. 直ぐ隣の[Draw Polyframe (Shift+f) ]ボタンを押します。カンバスのオブジェクトにワイヤーフレームが上書きされました。カラフルに色分けされていますが、ZBrushではこれを「ポリゴングループ」と言います。ZSphereを使ってモデリングすると自動生成されます。 [You must be registered and logged in to see this image.] 03. カンバスの右端に縦に並んでいるアイコンの上から5番目、[Point Selection Mode (Crtl (command ) + Shift + p )]ボタン をONにします。ZBrushではポリゴンを直接選択する機能は無く、頂点のみの選択となります。このボタンがONになっている時は選択した頂点を含むポ リゴンが選択され、OFFになっている時はポリゴンを囲う全ての頂点が選択領域内に含まれていないと、そのポリゴンは選択されません。 [You must be registered and logged in to see this image.] 04. それでは基本的な操作を練習してみましょう。 (1)カンバスの空白の部分にカーソルを持って行きます。 (2)[Shift]キーと[Ctrl (command)]キーを同時押しします。するとブラシカーソル(ブラシの影響範囲)が赤から黄色に変わります。 [You must be registered and logged in to see this image.] 05. [Shift] +[Ctrl (command)]を押したままクリック&ドラッグを開始すると緑色の領域が現れます。これが選択範囲です。 [You must be registered and logged in to see this image.] 06. そのままドラッグして・・・ [You must be registered and logged in to see this image.] 07. カーソルを離すと選択された領域を残して他の部分が隠されました。[Shift] +[Ctrl (command)]を離して下さい。 [You must be registered and logged in to see this image.] 08. もう一度[Shift] +[Ctrl (command)]を同時押しして、カンバス上の何も無い場所をクリックします。今隠された部分が全て表示されました。 [You must be registered and logged in to see this image.] 09. 今度は逆に選択した領域を隠す方法をやって見ましょう。最初にやったのと同じ方法で、カーソルをカンバスの空白部分に移動します。[Shift] +[Ctrl (command)]を同時押ししてクリック&ドラッグを開始。ここまでは同じ手順です。次にカーソルをカンバスに押し付けたまま[Shift] +[Ctrl (command)]を離します。選択領域の色が黄緑から赤に変わりました。 [You must be registered and logged in to see this image.] 10. カーソルを離します。領域内のポリゴンが見えなくなりました。カンバスの空白部分を[Shift + Ctrl (command)] +クリックで元に戻します。 [You must be registered and logged in to see this image.] 11. 次に別のアプローチでポリゴンを隠す方法を紹介します。[Shift + Ctrl (command)] +クリックで(1)の辺りをクリックしてみます。結果は、クリックしたポリゴングループ(色分けされているパーツ)を残して見え無くなりました。ではポリゴングループのつなぎ目の所をクリックしたらどうなるでしょうか? [You must be registered and logged in to see this image.] 12. (2)はこうなりました。クリックされた頂点を含むポリゴングループ以外が見えなくなります。 [You must be registered and logged in to see this image.] 13. さて、このチュートリアルの目的は頭の部分のみを表示させて編集しやすくするという事です。このまま作業を進めましょう。オブジェクトを正面に向け、選択範囲をドラッグ、大雑把に頭を残して消します。しかしこの時、同時に鼻の先っぽも見えなくしてしまいました。 [You must be registered and logged in to see this image.] 14. (1)カンバスの空白の部分でオブジェクトに触れないように注意して [Shift + Ctrl (command)] +クリック&ドラッグを行います。(ちょっとでも黄緑の領域が現れたら、ポリゴンに触れずにカーソルを直ぐ離します。) (2)見えていた部分と消していた部分が入れ替わりました。現れた鼻の先っぽを[Shift + Ctrl (command)] +クリックします。 (3)クリックされたポリゴングループが見えなくなり、消えている側に送られました。 ※ここで最初に鼻の ポリゴングループを[Shift + Ctrl (command)] +クリックした時の事を思い出してください。始めに[Shift + Ctrl (command)] +クリックした時は、クリックした鼻のポリゴングループを残して他の部分が見え無くなりました。しかし、たった今[Shift + Ctrl (command)] +クリックをした時はクリックした鼻のポリゴングループの方が見えなくなってしまいました。これはどういうことでしょうか。 実はこれは如実に ZBrushの気の利いた性質を表している部分で、必要な部分以外はさっさと見えなくしてしまおうという親切機能だったのです。初めはちょっと戸惑うで しょう。しかし慣れてしまえばとても快適に作業を進めることが出来る様になります。最初の[Shift + Ctrl (command)] +クリックはクリックされたポリゴングループ以外が見えなくなります。2回目以降の[Shift + Ctrl (command)] +クリックはクリックしたポリゴングループが消されて行きます。 [You must be registered and logged in to see this image.] 15. (1)再びカンバスの空白部分でオブジェクトに触れないように注意して [Shift + Ctrl (command)] +クリック&ドラッグします。 (2)見えている側と見えていない側が入れ替わります。 (3)[ Shift + D ] を押してポリゴン表示を粗くします。これ以上粗くならないレベルまで何度か[ Shift + D ] を繰り返して下さい。この状態の方が一度に大きな範囲を的確に選択 ⇒ 非表示を行えるからです。 [You must be registered and logged in to see this image.] 16. それでは頭の部分を残して不要な部分を消去して行きます。 (1)まず左の肩の部分を消します。この時、初めに(上から4番目の図)ONにした「 Point Selection Mode」を思い出してください。ここで役に立ちます! (2)ONになっている時はポリゴンの端の頂点を囲うだけで目的の部分を消すことが出来ますが、 (3)OFF になっていると、ポリゴン全体(ポリゴンを構成している頂点全て)をキチンと選択範囲に収めていなければ目的のポリゴンを消すことが出来ません。このやり 方では、ONになっている時より広めに範囲を指定しなければならず余計な部分まで消してしまう可能性があります。細かい作業には向いていません。 [You must be registered and logged in to see this image.] 17. (1)両肩を消しました。次に鼻の後に見えている胴を消します。(2)オブジェクトを回転させ、ポリゴンの端の頂点を囲って消します。(3)目的の頭の部分がキレイに残りました。 [You must be registered and logged in to see this image.] 18. キーボードの[ D ]キー を何度か押して(ポリゴンの分割数を上げる)一番なめらかな最初の状態に戻します。 (1)頭 の周りに消したはずのポリゴンの欠片が残っています。これは最初のなめらかなポリゴンの時に選択して消した部分とポリゴンを粗くした時にには表示されずに 選択出来ない状態にあった部分の隙間がこうして現れてしまったのです。最初から粗いポリゴンの状態で消して行けばこんな事は起きません。これは悪い例で す。ZBrushでは、これまでの「表示・非表示」作業はちゃんと記憶されていて、Undoで元に戻すことが出来ますが、このまま作業を続ける事にしま す。 (2)[ Tool ] ⇒ [ Display Properties ] の2段目、[ Double(両面表示) ] をONにします。こうすると反対側を向いているポリゴンの裏側も見え、うっかり向こう側のポリゴンを消してしまう事が無くなります。⇒ (3) [You must be registered and logged in to see this image.] 19. これから不要なポリゴンを消します。オブジェクトを回して、消去するポリゴンが選びやすい向きに変えてみましょう。何かオブジェクトの回り方が不自然で す。今は頭だけの状態ですが、元々の全身の重心がオブジェクトの回転の中心になっているからです。中心点を頭の重心に移動させます。キーボードの[ P ] を押します。 (1)[ Set Pivot Point ]カンバスの右端のアイコン、上から7番目。このボタンを押すと、現在表示されているポリゴンの重心が中心点となり、その中心点ごとオブジェクトがカンバスの中心点に移動します。 (2)中心点は変更されてしまいましたが、オリジナルの中心点はオブジェクトがちゃんと保持していて、[ Shift + P ] を押せばいつでも戻すことができます。上から8番目のボタン [ Clear Pivot Point] [You must be registered and logged in to see this image.] 20. (1)[ P ] キーを押すとオブジェクトが中心ごとそれまでの中心点へ瞬間移動してしまい、カンバスから外れてしまう事も。 (2)カンバスの何も無い所で[ Alt(Option)]+クリック。オブジェクトがセンタリングされました。 (3)今度は頭の中心で回転するようになりました。ポリゴンの選択がとても楽になります。 [You must be registered and logged in to see this image.] 21. オブジェクトを回しながら、丁度良い角度を見つけたらドラッグしてポリゴンを消去して行きます。 [You must be registered and logged in to see this image.] 22. ポリゴンの破片が全て見え無くなりました。[ Display Properties ] の [ Double ] ボタンを押して両面表示をOFFにします。ポリゴンの裏側が見え無くなりました。(ONにしたままでもこの先支障は有りません。) [ P ]キーを押してオブジェクトの中心を再び修正します。今までの中心点はポリゴンの破片を含んだ状態での中心点だったからです。[ Alt(Option)]+クリックでセンタリングします。作り込みたい部分のみを表示することが出来ました。 [You must be registered and logged in to see this image.] 23. 次から何度もいじるであろう部分を簡単に選択する為に、このポリゴングループを一つにまとめてしまいます。[ Tools ] ⇒ [ Polygongroups ] の一番目のボタン、[ Auto Groups ] を押します。オブジェクトの色が変わります。ボタンを押す度に色が変わって行くのが解ります。色に意味は無いので好きな色にしてください。カンバスの空白 部を [ Shift + Ctrl(command)] + クリックして隠していた全てのポリゴンを表示します。 [You must be registered and logged in to see this image.] 24. 他のポリゴンは[ ポリゴングループの変更 ]は影響を受けていません。見えなくしていた事で保護されていたのです。 (1)頭の部分の頂点を適当に選んで [ Shift + Ctrl(command)] + クリックします。 (2)今度は一度の操作で、必要な部分だけを残して他のポリゴンを消しました。これでいつでも直ぐに編集作業に入る事が出来ます。 [You must be registered and logged in to see this image.] 25. たとえ入り組んだオブジェクトでもこの方法を使えば作り込みも容易になります。[You must be registered and logged in to see this image.] |