1 ZBrush チュートリアル球体を押したり引いたりしてモデリング Mon Mar 28, 2011 3:34 pm
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(プラス、基本的な操作と注意事項)
ZBrushを初めて起動する人は、ぜひこのチュートリアルを一通りやってみてください。基本的な操作や注意事項も含まれてます。ここに解説したことだけでも、相当複雑な立体が作成可能で、数週間~半年以上もZBrushを楽しめること請け合い。これだって球体一つからつくったんですから。
Hiroshi Yoshii
■ZBrush2を起動する。
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■球体を用意する
■左側の[Tool]をクリックすると現れるリストから球体を選択する。リストからカーソルが外れると消えるので注意。
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▼画面でドラッグして球体を置く。
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▼すかさず「t」を押すとEditモードになる。オンであることはポインタの円が赤いことで確認できる。
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■球体を彫刻する
いよいよ凹凸を作っていく。「q」を押す。Drawが選ばれていることを確認。
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左右対称で作るなら「x」を押す(上下対称は「y」、奥行き方向に対称は「z」)。これもショートカットで行う。
▼[Transform]パネル下部のボタンでもおこなえる。
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▼左右対称になったことはカーソルの数と位置で確認できる。
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▼左から「変形の強さ」「ブラシサイズ」スライダ。必要に応じて調整する。[Z Intensity]は10程度に弱めて作業すること。
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■膨らませて変形する
▼球体に膨らみを描く。左右対称に変形する。
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▼Alt(option)キーを押しながら描くと凹む。
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▼オブジェクト以外の部分をドラッグすると回転する。
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▼ブラシサイズを小さくして別の部分を作る。
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■引っぱって変形する
▼「w」キーを押して[Move]で引っぱる作業をおこなう。
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▼Moveは画面に対して平行に働くため、最適な角度に回転させてから変形すること。
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▼角度を変えて引っぱって変形させる。
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■細部を作るためポリゴンの密度を上げる
[Draw]と[Move]を「q」「w」キーで切り替えながら彫刻を続け、この状態にまでなった。ところで、この図でわかるように、球体のポリゴンが粗いため、これ以上細部を彫刻できない状態になった。そんな場合は、ポリゴンを再分割して細かくすることができる。
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▼Toolリストにカーソルを乗せると表示されるPopup Infoにデータがある。8192ポリゴンだ。
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▼Toolパネル→GeometryのDivideボタンを押すとポリゴンが再分割される。
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▼ポリゴンの密度が上がったオブジェクト。
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▼Popup
Infoを見ると32768ポリゴンになったことがわかる。これで細部の彫刻を続けることができる。再分割を数回繰り返せば何十万ポリゴン分の密度で彫刻
可能。しかし、1度の再分割でポリゴン数は4倍になり、4倍のメモリーを食うことを忘れずに。また、画面表示も重くなります。
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■表面を滑らかに整える
彫刻を続け、このような形状になったオブジェクト。ただ、細部を作ろうとがんばったため、全体にボコボコしている。これを修正する。
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▼実は今まで使っていたDrawブラシは[Standard]モードだった。ZBrushには計8つのブラシモードがある。(それぞれがどんな働きをするか後で試してみてください)
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▼ボコボコした表面を修正するには[Smooth]モードに切り替える。ブラシの強弱やサイズを調整する。Drawを使用中に「Shift」キーを押すと一時的に[Smooth]モードに切り替えもできる。
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▼[Smooth]で描いて滑らかにしたオブジェクト。
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■色を塗る(頂点カラー)・質感をつける
色と質感をつけてみよう。オブジェクトをグルグル回しながら色を塗ることができる。ただし、ここでは頂点カラー(ポリゴンメッシュの頂点の色を指定すること)ペイント。テクスチャカラーとはことなることに注意。(テクスチャへのペイントは別で解説の予定)
●オブジェクト全体の色と質感
▼Editモードにあるオブジェクトは、カラーパレットで色を選ぶと全体がその色で塗りつぶされる。
▼質感をつけるには、[Material]をクリックしてリストから選ぶ。
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▼[Toy Plastic]マテリアルが適用されたオブジェクト
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●Drawツールで塗り分ける
▼[Rgb]がオン、[Zadd]をオフに設定する。つまり色が有効で変形が無効。スライダで「カラーの不透明度」を調整。初期設定は75なので半透明に塗られてしまう。100に設定しなおすこと。
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▼塗り始めた瞬間、全体が白に初期化されるが、あわてずそのまま色を塗る。全体を素早く塗るにはブラシサイズを大きくする。
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▼ライトブルーで全体を塗ったら、紺色を選んでブラシサイズを小さくして塗り分けのラインを描く。
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■完成
一応のできあがり。ここまでの操作をきっちり覚えれば、ZBrushの基本中の基本はほぼマスターしたも同然。作例は球体から作ったが、立方体や円柱、ドーナツ型などのToolでも同じ方法で彫刻・色塗りが可能。
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※画面をクリアするには?
2.5D状態で固まってしまったオブジェクトを削除するには、「Ctrl(command)」+「n」キーを押す。(同一レイヤーにある2.5Dオブジェクトが削除される)。その時、Editモードで編集中のオブジェクトは削除されない。Editモードのオブジェクトを消すには「t」を押してEditモードを抜けてから「Ctrl(command)」+「n」キーを押す。]
ZBrushを初めて起動する人は、ぜひこのチュートリアルを一通りやってみてください。基本的な操作や注意事項も含まれてます。ここに解説したことだけでも、相当複雑な立体が作成可能で、数週間~半年以上もZBrushを楽しめること請け合い。これだって球体一つからつくったんですから。
Hiroshi Yoshii
■ZBrush2を起動する。
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■球体を用意する
■左側の[Tool]をクリックすると現れるリストから球体を選択する。リストからカーソルが外れると消えるので注意。
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▼画面でドラッグして球体を置く。
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▼すかさず「t」を押すとEditモードになる。オンであることはポインタの円が赤いことで確認できる。
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※上部のボタンや[Transform]パネルを使ってもできるが、なるべくキーボードショートカットを使おう。 ▼Editモードがオフ(初期の状態) [You must be registered and logged in to see this image.] ▼「t」キーを押してEditモードのオン/オフを切り替える。 [You must be registered and logged in to see this image.] |
■球体を彫刻する
いよいよ凹凸を作っていく。「q」を押す。Drawが選ばれていることを確認。
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左右対称で作るなら「x」を押す(上下対称は「y」、奥行き方向に対称は「z」)。これもショートカットで行う。
▼[Transform]パネル下部のボタンでもおこなえる。
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▼左右対称になったことはカーソルの数と位置で確認できる。
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▼左から「変形の強さ」「ブラシサイズ」スライダ。必要に応じて調整する。[Z Intensity]は10程度に弱めて作業すること。
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※QuickMenu 実は、Spaceキーを押すとカーソルの近くに表示される[QuickMenu]でこのチュートリアルのほとんどの作業をこなすことができる。通常のメニューやパネルにはほとんど触れずに効率的な作業が可能。ショートカットとともに使いこなそう。 [You must be registered and logged in to see this image.] |
■膨らませて変形する
▼球体に膨らみを描く。左右対称に変形する。
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▼Alt(option)キーを押しながら描くと凹む。
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▼オブジェクト以外の部分をドラッグすると回転する。
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※画面操作とオブジェクト操作 基本的にショートカットでおこなう。ボタンでも可能。 ・画面操作 スクロール______「Space」+ドラッグ ズーム_________「+」「-」 ピクセル等倍_____数字「0」 AAHalf_________「Ctrl(command)」+数字「0」 ・オブジェクト操作 移動___________「Alt(option)」+ドラッグ スケール________「Alt(option)」押してすぐ離す+ドラッグ 回転___________オブジェクトの外をドラッグ 90度ずつ回転_____「Shift」+オブジェクトの外をドラッグ | |
[You must be registered and logged in to see this image.] | ・画面操作ボタン 上から、「スクロール」、「ズーム」、「ピクセル等倍に戻す」。それぞれ、ボタン上でカーソルをドラッグしたりクリックして画面の表示を操作する。 最下部のAAHalfは「ピクセル等倍の半分のサイズで表示」だが、ZBrushで唯一きれいなアンチエイリアス表示ができる表示法。AAHalf状態で画像を書き出しすると通常の半分のサイズのアンチエイリアスが効いた画像が書き出される。 |
[You must be registered and logged in to see this image.] | ・オブジェクト操作ボタン 上から、「移動」、「スケール」、「回転」。 最下部のSpinは「x軸で回転」。 |
▼ブラシサイズを小さくして別の部分を作る。
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■引っぱって変形する
▼「w」キーを押して[Move]で引っぱる作業をおこなう。
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▼Moveは画面に対して平行に働くため、最適な角度に回転させてから変形すること。
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▼角度を変えて引っぱって変形させる。
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■細部を作るためポリゴンの密度を上げる
[Draw]と[Move]を「q」「w」キーで切り替えながら彫刻を続け、この状態にまでなった。ところで、この図でわかるように、球体のポリゴンが粗いため、これ以上細部を彫刻できない状態になった。そんな場合は、ポリゴンを再分割して細かくすることができる。
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▼Toolリストにカーソルを乗せると表示されるPopup Infoにデータがある。8192ポリゴンだ。
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▼Toolパネル→GeometryのDivideボタンを押すとポリゴンが再分割される。
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▼ポリゴンの密度が上がったオブジェクト。
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▼Popup
Infoを見ると32768ポリゴンになったことがわかる。これで細部の彫刻を続けることができる。再分割を数回繰り返せば何十万ポリゴン分の密度で彫刻
可能。しかし、1度の再分割でポリゴン数は4倍になり、4倍のメモリーを食うことを忘れずに。また、画面表示も重くなります。
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■表面を滑らかに整える
彫刻を続け、このような形状になったオブジェクト。ただ、細部を作ろうとがんばったため、全体にボコボコしている。これを修正する。
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▼実は今まで使っていたDrawブラシは[Standard]モードだった。ZBrushには計8つのブラシモードがある。(それぞれがどんな働きをするか後で試してみてください)
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▼ボコボコした表面を修正するには[Smooth]モードに切り替える。ブラシの強弱やサイズを調整する。Drawを使用中に「Shift」キーを押すと一時的に[Smooth]モードに切り替えもできる。
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▼[Smooth]で描いて滑らかにしたオブジェクト。
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■色を塗る(頂点カラー)・質感をつける
色と質感をつけてみよう。オブジェクトをグルグル回しながら色を塗ることができる。ただし、ここでは頂点カラー(ポリゴンメッシュの頂点の色を指定すること)ペイント。テクスチャカラーとはことなることに注意。(テクスチャへのペイントは別で解説の予定)
●オブジェクト全体の色と質感
▼Editモードにあるオブジェクトは、カラーパレットで色を選ぶと全体がその色で塗りつぶされる。
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▼質感をつけるには、[Material]をクリックしてリストから選ぶ。
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▼[Toy Plastic]マテリアルが適用されたオブジェクト
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●Drawツールで塗り分ける
▼[Rgb]がオン、[Zadd]をオフに設定する。つまり色が有効で変形が無効。スライダで「カラーの不透明度」を調整。初期設定は75なので半透明に塗られてしまう。100に設定しなおすこと。
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▼塗り始めた瞬間、全体が白に初期化されるが、あわてずそのまま色を塗る。全体を素早く塗るにはブラシサイズを大きくする。
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▼ライトブルーで全体を塗ったら、紺色を選んでブラシサイズを小さくして塗り分けのラインを描く。
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※スポイト的に色を拾う カラーパレットから採取したい色のある部分までグググッとドラッグする。オブジェクトからだけでなく、ZBrushのアプリケーションウインドウのどこからでも採取可能。 [You must be registered and logged in to see this image.] |
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※頂点カラーペイントについて 頂 点の数と密度によって描ける密度がちがってくる。作例では3万ポリゴンでそれほど少ない頂点数ではないが、色で塗り分けるとギザギザが目立ってしまう。滑 らかに描くにはポリゴンの再分割を繰り返して頂点数を増やすことも考えられるが、普通はテクスチャ画像を貼り付けてペイントする。(別で解説予定) |
■完成
一応のできあがり。ここまでの操作をきっちり覚えれば、ZBrushの基本中の基本はほぼマスターしたも同然。作例は球体から作ったが、立方体や円柱、ドーナツ型などのToolでも同じ方法で彫刻・色塗りが可能。
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※オブジェクトの保存と作業の再開 作 業中のオブジェクトはToolに自動的に保存されるが、「Save As」を押してハードディスクに保存しないとZBrush終了や初期化の際に廃棄されてしまうので注意。作業中は定期的に「Save As」しよう。また、何らかの拍子にEditモードを抜けてしまうと(別のToolを選んでしまうなど)画面上の作業中のオブジェクトはPixol化 (2.5D)し、3Dモデリング作業を続けることができなくなる。作業を継続するのなら、Toolリストでそのオブジェクトを選択して画面でドラッグすれ ばいい。 オブジェクトは頂点カラーを含んだZTL形式で保存されるが、マテリアルは保存されない。ZBrushを終了した後でモデリングの作業を再開するには、[Load Tool]ボタンを押してリストに読み込み、画面でドラッグする(すかさず「t」を押してEditモードにするのを忘れずに)。 [You must be registered and logged in to see this image.] 構 図・ライティング・マテリアル、奥行き情報などを含んだ2.5Dの「ZBRフォーマット」として保存するには[Document]パネルの[Save As]を使うが、あくまで2.5Dであり、オブジェクトは含まれない。画面を画像として保存するには同じく[Document]パネルの[Export] を使う。(別で解説を予定) |
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※画面をクリアするには?
2.5D状態で固まってしまったオブジェクトを削除するには、「Ctrl(command)」+「n」キーを押す。(同一レイヤーにある2.5Dオブジェクトが削除される)。その時、Editモードで編集中のオブジェクトは削除されない。Editモードのオブジェクトを消すには「t」を押してEditモードを抜けてから「Ctrl(command)」+「n」キーを押す。]