1 ●「いつまでもプレイしていたい」と思わせてくれるストーリーモード こんにちは、北口徒歩2分です。2011年3月10日、『真・三國無双6』 Fri Mar 11, 2011 1:02 pm
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●「いつまでもプレイしていたい」と思わせてくれるストーリーモード
こんにちは、北口徒歩2分です。2011年3月10日、『真・三國無双6』がついに発売となりました! そこで、シリーズを『1』から『5』まで味わってきた僕が、僭越ながら、本作のインプレッションをお届けしたいと思います。
……と、出だしこそ冷静ですが、じつは僕、『6』にかなり期待していたんです。なぜかって? それは本作のシステムが、従来から大幅に変更されているか
ら。これまでのシリーズでは、武将ごとに決められた武器を使用していましたが、本作では36種の武器カテゴリーの中から、好きなものを自由に装備できるシ
ステムに変わったんです。しかも、2種類の武器を同時に装備し、いつでも切り換えながら戦えるんですよ! 「早く! 新しい『無双』を堪能させて!」と逸る気持ちを抑えつつ、ストーリーモードをスタート。
本作のストーリーモードは、これまでのように武将ごとのストーリーが展開する形式ではありません。魏、呉、蜀、そして新勢力の晋という4勢力の歴史を、
それぞれのステージで異なる武将を操りながら追体験していくことになります。三国時代の後期に成立した晋以外の3勢力は、三国時代突入のきっかけとなった
動乱“黄巾の乱”からのスタート。おっと、さっそく劉備(蜀のリーダー)の前に、黄巾党に襲われて困っている民がやってきました。なるほど、黄巾党に襲わ
れている村を助けてほしいと。わかりました。僕(劉備)が助けてあげましょう! って、え!? もうゲームが始まってんの!? どうやら、これが本作が謳
う“シネマティック一騎当千”のようです。詳しくは、下の画面(晋のストーリーモード)をご覧ください。
従来のシリーズでは、ステージ選択時のインターミッションやイベントシーンから始まり、戦闘準備画面を経て、ロードを挟みつつバトルへと移行す
る、という形でした。ところが、本作ではインターミッション→イベントシーン→バトルという流れが、継ぎ目なく続きます。具体的に言うと、イベントシーン
終了後にカメラが操作キャラクターの背後にぐぐっと回り込み、そのままバトルが始まるんです。しかも、バトル中のイベントも暗転などを挟むことはなく、極
めてスムーズに移行します。いやー、スゲエ。
こうして演出面が強化されたことで、本作はいままで以上にゲームに没入しやすくなっています。これまでのシリーズだと、戦闘終了後のリザルト画面で一度
流れが切れていましたが、バトル終了後もそのままインターミッション→バトルと続くので、ずっとストーリーに乗り続けている感じがするんです。端的に言う
と、やめどきが見当たらない、という感じ。つぎのストーリーはどうなるだろう? つぎのステージはどんな仕掛けがあるんだろう? と考えながらプレイをし
ているうちに、気付けば何時間もプレイしていた、なんてこともザラです。このあたりの“気持ちよくプレイさせてくれる仕組み”は、シリーズでも随一のデキ
と言えるでしょう。●従来のよさを残しつつ、新たに生まれ変わったアクション
さて、いよいよお待ちかね、アクションのお話です。『5』では攻撃のシステムが大きく変わっていましたが、本作は『4』までのアクションに近く、□ボタン
の通常攻撃と△ボタンのチャージ攻撃を組み合わせて戦うようになっています。このシステムは、シリーズを経験してきた人にはなじみ深いものでしょう。ただ
ボタンを連打するだけでも敵を倒せるし、うまく攻撃をくり出せば、コンボを決めることもできる。初心者から慣れた人まで、万人が楽しめるシステムです。僕
はプレイしてみて、懐かしさを感じました。自分の攻撃で、敵兵がバッタバッタと倒れていく。しかも、本作はどうも敵兵の体力が低いようで、お手軽に“一騎
当千感”を堪能できます。コレですコレ! 撃破数が増すたびに脳内から何かが分泌されるこの感じこそが『無双』なんです!
しかも、本作では武器を自由に装備できるようになったことで、ゲームの自由度が大きく増しています。いままでだと、「武器が使いにくいから典韋は
ちょっと……」なんてことも個人的にはありましたが、本作ではその心配はありません。すべての武将がほぼすべての武器を装備できるので、いかつい大男の典
韋を操り、鉄扇を振るって戦う、なんてこともできるんです。しかも、本作から新たに加わった、“ヴァリアブル攻撃”と“EX攻撃”がこれまた秀逸!
ヴァリアブル攻撃は、武器を切り換える際にくり出す攻撃。ヴァリアブル攻撃を発動すると、いま持っている武器で攻撃した後、もう片方の武器に持ち換えま
す。ヴァリアブル攻撃のモーションは武器種ごとに決まっていますが、どれも武器の個性が際立っています。これは、武器の組み合わせを考える、という新たな
楽しみにつながるわけです。
もうひとつの新アクションであるEX攻撃は、武将固有の攻撃です。武将ごとに扱いに長けた武器と不得手な武器が決まっており、もっとも得意な武器
を装備しているときにだけ、EX攻撃をくり出すことができます。EX攻撃のバリエーションは多彩で、なかには強力なEX攻撃を持っているものもおり、それ
が武器選びにおいて大きな意味を持っているのです。EX攻撃を活かすために得意な武器を装備するのか、あくまで自分が扱いやすい武器を選ぶのか。好みに
よって、さまざまなチョイスのしかたができますよ。
●クロニクルモードはやり込み度満点!
本作にはストーリーモードのほかにも、もうひとつメインとなるゲームモードが用意されて
います。それが、クロニクルモードです。中国全土が小さなマス(ステージ)に分かれており、ステージをクリアーすると、つぎに進めるようになります。この
モードの目的は、200以上もあるステージを制覇すること。バトルのシチュエーションはさまざまで、たとえば“列伝”と呼ばれるステージでは、ストーリー
モードでは味わえない武将ごとの物語を楽しむことができます。
いままで『無双』
シリーズのサブモードは、料理で言うなら副菜的な位置付け(あくまで僕の観点です)だったことが多いように思います。ですが、本作のそれは、まぎれもなく
メインディッシュと言える完成度。本作の鈴木亮浩プロデューサーいわく、全制覇には35時間程度かかるとのことですが、「これだけで、ゲームとして独立さ
せられるんじゃない!?」という充実のボリュームです。ほかの無双武将(操作可能な武将)との絆を強めていっしょに戦ったり、500問もの『三国志』クイズに挑戦できるなど、このモードだけの要素も満載。そして当然のように、超強力な武器を入手する、という楽しみも用意されています。『6』は、肉料理(ストーリーモード)と魚料理(クロニクルモード)が両方出てきちゃうような最高級のフルコースなんです。●ちょっとでも気になるなら遊んで損なし!
これまで述べてきたように、本作は圧倒的なパワーアップを遂げています。それだけでもうれしいのに、16人もの新キャラクターの追加や、新勢力“晋”の登場というスパイスが加えられているわけです。『6』は、従来の『無双』シリーズファンも、新たに『無双』の世界に飛び込んでみようという人も、必ず満足できるデキだと思います。ω-Force(本作の開発チーム)という極上の料理人によって作られた至高の一品、ぜひともご賞味あれ。■筆者紹介 北口徒歩2分
週刊ファミ通編集者。『無双』シリーズは『1』~『5』までプレイ済み。キャラクターは見た目と手触りで選ぶ。今回のイチオシは星彩(ほぼ見た目)。真・三國無双6
(C)2011 TECMO KOEI GAMES CO., LTD. All rights reserved.]
こんにちは、北口徒歩2分です。2011年3月10日、『真・三國無双6』がついに発売となりました! そこで、シリーズを『1』から『5』まで味わってきた僕が、僭越ながら、本作のインプレッションをお届けしたいと思います。
……と、出だしこそ冷静ですが、じつは僕、『6』にかなり期待していたんです。なぜかって? それは本作のシステムが、従来から大幅に変更されているか
ら。これまでのシリーズでは、武将ごとに決められた武器を使用していましたが、本作では36種の武器カテゴリーの中から、好きなものを自由に装備できるシ
ステムに変わったんです。しかも、2種類の武器を同時に装備し、いつでも切り換えながら戦えるんですよ! 「早く! 新しい『無双』を堪能させて!」と逸る気持ちを抑えつつ、ストーリーモードをスタート。
本作のストーリーモードは、これまでのように武将ごとのストーリーが展開する形式ではありません。魏、呉、蜀、そして新勢力の晋という4勢力の歴史を、
それぞれのステージで異なる武将を操りながら追体験していくことになります。三国時代の後期に成立した晋以外の3勢力は、三国時代突入のきっかけとなった
動乱“黄巾の乱”からのスタート。おっと、さっそく劉備(蜀のリーダー)の前に、黄巾党に襲われて困っている民がやってきました。なるほど、黄巾党に襲わ
れている村を助けてほしいと。わかりました。僕(劉備)が助けてあげましょう! って、え!? もうゲームが始まってんの!? どうやら、これが本作が謳
う“シネマティック一騎当千”のようです。詳しくは、下の画面(晋のストーリーモード)をご覧ください。
従来のシリーズでは、ステージ選択時のインターミッションやイベントシーンから始まり、戦闘準備画面を経て、ロードを挟みつつバトルへと移行す
る、という形でした。ところが、本作ではインターミッション→イベントシーン→バトルという流れが、継ぎ目なく続きます。具体的に言うと、イベントシーン
終了後にカメラが操作キャラクターの背後にぐぐっと回り込み、そのままバトルが始まるんです。しかも、バトル中のイベントも暗転などを挟むことはなく、極
めてスムーズに移行します。いやー、スゲエ。
こうして演出面が強化されたことで、本作はいままで以上にゲームに没入しやすくなっています。これまでのシリーズだと、戦闘終了後のリザルト画面で一度
流れが切れていましたが、バトル終了後もそのままインターミッション→バトルと続くので、ずっとストーリーに乗り続けている感じがするんです。端的に言う
と、やめどきが見当たらない、という感じ。つぎのストーリーはどうなるだろう? つぎのステージはどんな仕掛けがあるんだろう? と考えながらプレイをし
ているうちに、気付けば何時間もプレイしていた、なんてこともザラです。このあたりの“気持ちよくプレイさせてくれる仕組み”は、シリーズでも随一のデキ
と言えるでしょう。●従来のよさを残しつつ、新たに生まれ変わったアクション
さて、いよいよお待ちかね、アクションのお話です。『5』では攻撃のシステムが大きく変わっていましたが、本作は『4』までのアクションに近く、□ボタン
の通常攻撃と△ボタンのチャージ攻撃を組み合わせて戦うようになっています。このシステムは、シリーズを経験してきた人にはなじみ深いものでしょう。ただ
ボタンを連打するだけでも敵を倒せるし、うまく攻撃をくり出せば、コンボを決めることもできる。初心者から慣れた人まで、万人が楽しめるシステムです。僕
はプレイしてみて、懐かしさを感じました。自分の攻撃で、敵兵がバッタバッタと倒れていく。しかも、本作はどうも敵兵の体力が低いようで、お手軽に“一騎
当千感”を堪能できます。コレですコレ! 撃破数が増すたびに脳内から何かが分泌されるこの感じこそが『無双』なんです!
しかも、本作では武器を自由に装備できるようになったことで、ゲームの自由度が大きく増しています。いままでだと、「武器が使いにくいから典韋は
ちょっと……」なんてことも個人的にはありましたが、本作ではその心配はありません。すべての武将がほぼすべての武器を装備できるので、いかつい大男の典
韋を操り、鉄扇を振るって戦う、なんてこともできるんです。しかも、本作から新たに加わった、“ヴァリアブル攻撃”と“EX攻撃”がこれまた秀逸!
ヴァリアブル攻撃は、武器を切り換える際にくり出す攻撃。ヴァリアブル攻撃を発動すると、いま持っている武器で攻撃した後、もう片方の武器に持ち換えま
す。ヴァリアブル攻撃のモーションは武器種ごとに決まっていますが、どれも武器の個性が際立っています。これは、武器の組み合わせを考える、という新たな
楽しみにつながるわけです。
もうひとつの新アクションであるEX攻撃は、武将固有の攻撃です。武将ごとに扱いに長けた武器と不得手な武器が決まっており、もっとも得意な武器
を装備しているときにだけ、EX攻撃をくり出すことができます。EX攻撃のバリエーションは多彩で、なかには強力なEX攻撃を持っているものもおり、それ
が武器選びにおいて大きな意味を持っているのです。EX攻撃を活かすために得意な武器を装備するのか、あくまで自分が扱いやすい武器を選ぶのか。好みに
よって、さまざまなチョイスのしかたができますよ。
●クロニクルモードはやり込み度満点!
本作にはストーリーモードのほかにも、もうひとつメインとなるゲームモードが用意されて
います。それが、クロニクルモードです。中国全土が小さなマス(ステージ)に分かれており、ステージをクリアーすると、つぎに進めるようになります。この
モードの目的は、200以上もあるステージを制覇すること。バトルのシチュエーションはさまざまで、たとえば“列伝”と呼ばれるステージでは、ストーリー
モードでは味わえない武将ごとの物語を楽しむことができます。
いままで『無双』
シリーズのサブモードは、料理で言うなら副菜的な位置付け(あくまで僕の観点です)だったことが多いように思います。ですが、本作のそれは、まぎれもなく
メインディッシュと言える完成度。本作の鈴木亮浩プロデューサーいわく、全制覇には35時間程度かかるとのことですが、「これだけで、ゲームとして独立さ
せられるんじゃない!?」という充実のボリュームです。ほかの無双武将(操作可能な武将)との絆を強めていっしょに戦ったり、500問もの『三国志』クイズに挑戦できるなど、このモードだけの要素も満載。そして当然のように、超強力な武器を入手する、という楽しみも用意されています。『6』は、肉料理(ストーリーモード)と魚料理(クロニクルモード)が両方出てきちゃうような最高級のフルコースなんです。●ちょっとでも気になるなら遊んで損なし!
これまで述べてきたように、本作は圧倒的なパワーアップを遂げています。それだけでもうれしいのに、16人もの新キャラクターの追加や、新勢力“晋”の登場というスパイスが加えられているわけです。『6』は、従来の『無双』シリーズファンも、新たに『無双』の世界に飛び込んでみようという人も、必ず満足できるデキだと思います。ω-Force(本作の開発チーム)という極上の料理人によって作られた至高の一品、ぜひともご賞味あれ。■筆者紹介 北口徒歩2分
週刊ファミ通編集者。『無双』シリーズは『1』~『5』までプレイ済み。キャラクターは見た目と手触りで選ぶ。今回のイチオシは星彩(ほぼ見た目)。真・三國無双6
コーエーテクモゲームス |
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2011年3月10日発売 |
7560円[税込] |
アクション / 歴史 |
TREASURE BOXは16590円[税込] プロデューサー:鈴木亮浩、開発:ω-Force |
(C)2011 TECMO KOEI GAMES CO., LTD. All rights reserved.]